ピロリ菌 | 下関市の内視鏡検査といえば水町内科消化器科医院

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水町内科消化器科医院

ピロリ菌


ピロリ菌 セルフチェック

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日本人に多いとされる胃がんや胃潰瘍、その原因として注目されているのが「ピロリ菌」です。。

このような方は要注意

  • 胃炎や胃・十二指腸潰瘍を起こしやすい
  • 胃の不快感が半年以上など長期間続いている
  • 薬を飲んでも一時的な快復で、胃の不快感が再発する
  • 健診の胃のバリウム検査で異常を指摘された
  • 家族(同居していた経験がある)にピロリ菌の感染者がいる
  • 1970年以前の生まれである

上記、複数項目当てはまる人はピロリ菌に感染している可能性があります。
中でも胃炎や胃・十二指腸潰瘍を起こしやすい方はピロリ菌に感染している方が多いようです。

ピロリ菌とは

このような方は要注意

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胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていました。

1983年にオーストラリアのワレンとマーシャルという医師が胃からの分離培養に成功し、ピロリ菌が胃の中に生息していることを発見し、報告しました。

ピロリ菌の正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言います。

【名前の由来】
「ヘリコ」:らせん・旋回(ピロリ菌の形状を表しています)
「バクター」:バクテリア(細菌)
「ピロリ」:胃幽門部(ピロルス)

ピロリ菌は特殊な酵素をもっていて、アンモニアを発生し、胃酸から身を守っているため、胃の中で生きることができます。

感染経路

感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、口を介した感染(経口感染)が大部分であろうと考えられています。
衛生環境と関連していることが報告されていて、感染する機会は徐々に減ってきていると考えられています。

ピロリと病気の関係性

ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されていますが、ほとんどの人は症状を自覚しません。
胃・十二指腸潰瘍の患者さんは、ピロリ菌に感染していることが多く、潰瘍の発生、病気の再発や治りにくさなど、様々な症状にピロリ菌が関係していることがわかっています。

また、ピロリ菌に感染している人と感染していない人に対して10年間調査を行ったところ、感染している人では2.9%に胃がんが発生したのに対し、感染していない人は胃がんが発生しなかったという研究報告があります。

ピロリ菌の検査・除菌について

内視鏡検査を伴う方法

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内視鏡で胃の組織の一部を取って、いずれかの方法で検査します。

【培養法】
ピロリ菌を培養します。

【迅速ウレアーゼ法】
ピロリ菌がもつウレアーゼのはたらきで作られる、アンモニアの有無を調べます。

【組織鏡険法】
顕微鏡でピロリ菌がいるかどうかを調べます。

内視鏡検査を伴わない方法

【尿素呼気試験法】
呼気(吐き出した息)を採取して調べる方法です。
ピロリ菌がもつウレアーゼのはたらきで作られる、二酸化炭素の量を調べます。
【抗体測定法】
尿や血液のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる方法です。
【抗原測定法】
糞便中のピロリ菌に対する抗原の有無を調べる方法です。

除菌治療について

2種類の抗生物質と胃酸を抑えるお薬の3種類のお薬を朝と夕方の1日2回1週間しっかりと続けて飲むことで約80~90%の患者さんはピロリ菌を除菌できます。

1回目の除菌治療で除菌ができなかった場合にはおくすりを変えて再度除菌治療を行うことが可能です。
2回目の除菌治療では、約90%の患者さんで除菌ができます。

除菌が成功したかどうかは除菌治療終了後4週間以上あけて検査をすることでわかります。

ピロリ菌の除菌を行うことにより、胃炎や胃ポリープが改善した、胃がんの発生予防になる、など様々な報告があります。

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